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- 「季節の変わり目や、朝晩の冷え込みで、急にくしゃみや鼻水が止まらなくなることはありませんか?」
- 「風邪や花粉症ではないのに…」と感じているなら、それは「寒暖差アレルギー」かもしれません。
- この記事でわかること:
- 寒暖差アレルギーの正体(原因)。
- 主な症状。
- 今日からできる簡単な対策法。
2. 寒暖差アレルギーの正体とは?
- アレルギー”ではない”?:
- 正式には「血管運動性鼻炎」といい、一般的なアレルギー(花粉症など)とはメカニズムが異なります。
- アレルゲン(花粉、ハウスダストなど)が原因ではなく、「温度差」が原因で起こります。
- 原因は「自律神経の乱れ」:
- 急な温度変化(目安として7℃以上)があると、体は体温を一定に保とうと自律神経(交感神経と副交感神経)をフル稼働させます。
- この切り替えがうまくいかないと、自律神経が乱れてしまい、鼻の粘膜にある血管が異常に拡張・収縮し、鼻炎のような症状が起こります。
3. 主な症状
- 風邪や花粉症との違いは?
- 特徴的な症状: 水のようにサラサラした鼻水、頻繁なクシャミ。
- 寒暖差アレルギーでは出にくい症状: 目の痒み、鼻づまり(重症化すると起こる場合もある)、喉の痛み、発熱。
- ポイント: 目が痒くない、熱がない、でも鼻水とクシャミがひどい場合は疑ってみましょう。
4. 今日からできる!簡単対策3つのポイント
① 体が感じる温度差を減らす
- 服装の工夫(基本中の基本):
- カーディガンやストールなど、脱ぎ着しやすい上着を使い、体温調節をこまめに行う。
- 首、手首、足首など「首のつく部分」を温める(マフラー、ハイネック、靴下など)。
- 環境の工夫:
- 寒い場所から暖かい場所に移動する際(特に朝の外出前など)は、マスクを着用し、冷たい空気が直接鼻粘膜に触れるのを防ぐ。
- 室内の温度を急激に変えないように注意する(暖房の設定温度など)。
② 自律神経を整える習慣
- 湯船に浸かる:
- シャワーで済まさず、**ぬるめのお湯(38~40℃)にゆっくり浸かり、体の芯から温めてリラックスし、自律神経を整える。
- 適度な運動:
- ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かし、血行を良くし、自律神経の働きをサポートする。
③ 鼻の粘膜をケアする
- 鼻を温める:
- 蒸しタオルやホットドリンクの湯気を吸うことで、鼻の粘膜の血行を改善し、症状を和らげる(鼻を温めると鼻通りが良くなることがあります)。
- 加湿:
- 部屋の湿度を40〜60%に保ち、鼻腔の乾燥を防ぐ(乾燥は鼻粘膜を刺激します)。
5. まとめ
- 寒暖差アレルギーは、病気というより「体の調節機能の乱れ」です。
- まずは「冷え」から体を守り、自律神経を意識した生活習慣(入浴、運動)を心がけましょう。
- 症状がつらい場合は、耳鼻咽喉科で相談し、適切な薬の処方や治療を受けることも大切です。